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わら一本の革命

わら一本の革命_b0113192_13331693.jpgこの「わら一本の革命」の福岡正信さんがお亡くなりになられたのですね。。。うさごんさんありがとうございます。

この本も私にとっては、衝撃の一冊でした。。。

パーマカルチャーの本で紹介されていて、存在を知った、日本の偉人です。今ちょうど「無Ⅲ 自然農法」を読んでいる最中でした。

自然農法(しぜんのうほう)とは、不耕起(耕さない)、不除草(除草しない)、不施肥(肥料を与えない)、無農薬(農薬を使用しない)を特徴とする農法。肥料や農薬を使用する従来農法(有機農法も含む)と異なり、基本的に播種と収穫以外の作業を行わず、自然に任せた栽培を行う。日本や世界各地に実践者がいる。 Wikipediaより
自然農法確立と実践の代表者のひとりです。(もう一人の岡田茂吉さんについては私はまだ知識がありません)

さて、衝撃のニュースにどうしても私の感じる、勝手な福岡ワールドについて書きたくなりました。

実は前からいつか書きたいとは思っていたのですけど、とてもとても私の陳腐な文章では、恐れ多くて書きだすことができませんでした。でもまぁ自己との対面という意味で書かせてもらいまっす。「何もわかっとらん!」と喝が入りそうです。。。
しかも、私の印象は著書の言葉からだけです。

この<現代の老子>と言われる福岡さんの語る、無の哲学と実践に、計り知れない宇宙の真理を感じます。

福岡さんはこの高次元の宇宙の叡智を今の地球に伝えて、実践して見せるために大きな使命を負って生まれてきている人だとつよく感じました。だから個人的には、もう少し長く地球に滞在されるのかと思っていました。もう充分お役目を果たされたのでしょう。なんだか寂寥の感があります。。。

でも福岡さんは哲理としての精神世界を語りますが、あくまでも地に足のついた精神哲学です。人間とは何か、自然とは何か。

神々や宇宙からのメッセージという形で真理を伝えることはしません。宗教にも所属していません。神がかり的にみえるものは避けている感があります。

けれども、一農民としての立場で語るその真理の深遠なる世界は人間の叡智を超えています。

福岡さんは全て自分との対話という形で悟りを開いた方のようです。

若かりし頃「急性肺炎」にかかりそこで「死の恐怖」と「現世への懐疑」という苦悶の世界へ陥ってしまったことから、一気に悟りの世界へ到達してしまったようなのです。

「この世には何もないじゃないか」それが「無の哲学」のはじまり。

「自然はすでに完璧である」「人間は何もしなくていい」「無為自然への回帰」

人間には知りえない自然を科学で研究して、自然と人間を切り離したものと考えたことによって、宇宙の孤児となってしまった人間。

科学で蝶をすみずみまで解剖して分析することはできても、蝶を生み出して飛ばすことはできない。仮にそれができたとしても、蝶の心までは知り得ない。

これらは著書の中でのことばです。(ちょっとうろ覚えですが。。。)


福岡さんは70年も前からすでに自然農法を目指して実践を始めてらっしゃった方です。

30年も前から「病める現代の問題」をつぶさに予想されていました。そして原因も解決法も提示されていました。

明らかに未来が見える人でした。


合掌
by simplicity_circle | 2008-08-19 13:44 | 自然に還ろう!
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