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バイオテクノロジーに NO!と言います

前回に続き、またまたNHKの同じ番組、第二集です。

『地球 豊かさの限界 第二集 大地はどこまで人を養えるか』
http://video.google.com/videoplay?docid=-5724353456327607369&hl=en
http://video.google.com/videoplay?docid=-802971980151884806&hl=en

まだまだ私の現代社会への疑問は続きます。「もういいよ!」という声が聞こえそうですが、そう思う人はこんなブログをわざわざ読まないと思うのでしつこく書いてしまいます^^
お付き合いいただける方はよろしくお願いします。

前回の『一頭の牛が食卓を変えた』では20世紀、アメリカが世界へ「アンガス牛と穀物飼育」を広める事によって、穀物商社は巨大になっていきました。近代農業によって、穀物基地化したアメリカは世界の食料供給国になりました。世界中がアメリカに依存せざるを得ない状況になりました。それは政治的に大きな影響力を持つということも意味しているのです。    

第二集も1時間凝縮された情報がたくさん詰まっていました。ということでちょっと番組の内容をダイジェストしてみます。(* 数字は1999年当時のものです)

20世紀は歴史的な食糧増産の世紀でした。収量をあげる新品種、大型コンバイン機 農薬、化学肥料、遺伝子組み替え等の新技術がうみだされ。大量生産が可能となりました。

けれどもその反面、食料増産のたびに大地の危機に直面してきました。土と水という天然資源に異常がおきはじめたのです。農業や森林開発による急速に土の劣化が進んだ土地、人間のせいで荒廃した土地は世界の15%になりました。

1950年代にアジアの飢餓を救うことを理由に、高収量を目的とした品種の開発がはじまりました。そして開発されたその小麦の種子の導入は「緑の革命」と呼ばれ、伝統的な農業を営んでいたインドで1960年代に大々的に導入されたのです。

その「緑の革命」を強力に推し進めた中心人物のひとりガイ・ベアード博士は番組の中で「私はインドの古臭く伝統的な農業をかえなければいけないと思っていました。耕作の方法を変えるように農民に迫り、より洗練された農業へ変えようとしました。革命をなんとか成功させようと思っていました」と述べています。

その種子は大量の水と化学肥料によく反応して高い収量があげられました。それと同時に、近代農業はトラクターなどの耕作機械、大規模かんがい、農薬や化学肥料、など様々なものをアメリカから新たに購入する必要性も生んだのです。

7年後にはインドは食料自給を達成するまでになり、最初の20年は夢のような収穫と富をもたらしました。

けれども...

20年後の80年代に入って耕作地に水が溢れ出してしまい畑が水に沈んでしまったり、地表に塩分があがってきてしまったりと、生態系を無視した農業によって、土と水に異常がおきて土地が荒廃してしまったのです。

「おもちゃを与えられた子供のように、無計画に高収量品種と化学肥料をばらまいてしまったのです。けれども水の管理については知らされていませんでした。ただ水や化学肥料が多いほど収量が上がると思っていました。そしてある日突然飽和状態になったのです」不毛の地になってしまった土地を前にインドの農民が言っていました。

そして前述の博士は、弊害がおこった事に対しては「この緑の革命が問題を加速させました」と認めた上で「最高の収穫を上げたいという農民の思いが大量の化学肥料と水の使用につながり、地下水の上昇を加速させたのです。近代農業の利益追求の世界にのみこまれてしまったのです。その結果耕地を喪失する結果になったのです」と言うのです。


「私達の言葉に乗せられて貪欲になったあなた達が悪いのです」と言っているように私には聞こえました。そして農民には土壌の破綻という厳しい現実が残されたのです。

現代のアメリカでは80年代から土壌保全が国家としてはじまり、近代農業に見切りをつける農家も出てきています。けれども有機農業では世界的な食料需要にこたえることができないという批判も続いています。

ビジネスとして農業をしているビジネスマン(大規模農家の人)は、「市場の要求を満たす為に最新技術でより高い生産性が必要。誰もが有機農業にこだわったら、世界の億単位の人々が確実に飢え死にします。アジアの大部分の人々は私達の作物に依存しているのです」と言っています。そして地下水の枯渇や土壌の流失など様々な悪影響を及ぼしているけれども、世界に食物を供給しているアメリカは利潤と効率を優先する大規模農業を続けていかなければならないと考えているそうです。


本当に世界の人々のため?こんな言葉はあなた達の富みを莫大にするための大義名分ではないですか?

土壌破綻の危険性を前に大量生産を続けているけど、今だ世界では何億という人たちが飢餓の危機にあります。日刊ベリタの記事に「農業の自由化ではなく、貧しい国の小規模農家を強化する政策が必要」とありました。私はこの方が的を得ている解決策だと思うのですが... 

農業の自由化は自国での自給力を奪うだけです。今日本は40%ですよね。すっかり奪われてしまいましたね。。

同じ財閥の系列のモンサント社、バイオテクノロジーで様々な新種を開発している企業です。21世紀の食糧増産の鍵はこのバイオテクノロジーにあるそうです。

このバイオテクノロジーの次のターゲットもまたまたインドだそうです。そしてこの企業は第二の緑の革命を狙っています。

「品種改良での増産は頭打ちです。インドはあきらかに世界でもっとも大きな農業の中心地です。主要なビジネスの拠り所でもあります。このような国には第二の技術革新を必用としています。新技術を導入する事は正しいことです」


確かに「緑の革命」によってアジアの各地で米や小麦の食料の自給が達成されました。でもそれは長期的なものではありませんでした。農業をビジネスとしか見ていない人々は、生態系を無視した農業がどんなに環境を破壊して弊害を起こすか証明されているのに、それを無視して、さらなる増産の事しか考えていません。良心の呵責を感じないのでしょうか?

だから「飢えた人に食料を与えようとしていたのです」という言葉が、私には偽善の言葉に聞こえるのです。

遺伝子組組み換え食品はどんなに抵抗してもじわじわとその勢力を増して私達の食卓に上ってきていると思います。

それを止める手立てはわかりませんが、この貪欲な人々の自分の富みを肥え太らせるための犠牲にはなりたくないです。

それにはひとりひとりの小さな小さな意識の変化が大切だと思うのです。世論は大きい影響力を持つのですから。

経済活動の論理で今の世界はまわっています。経済活動とは結局おかねです。そう、世界はお金を中心に回っているのだとつくづく思うのです。
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by simplicity_circle | 2007-11-17 19:35 | WAKE UP!
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