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潜在意識教育って何でしょう?

b0113192_16472622.jpg『躾の時期』 野口晴哉著

人間の体に実際に関係し影響するのは潜在意識の作用だそうです。

「恥ずかしい」と意識して二十回言っても顔は赤くならないけれども、本当に恥ずかしければ、口では恥ずかしくないと言っても顔は赤くなってくる。赤くなるまいと思うほど赤くなる。

筆を持って震える時に、上手に書こうと思うとなおさら緊張する「震えてはいけない」「落ち着いて」などと思うからいよいよ震えてくる。そういう時は「止まる、止まる」と言えば止まってしまう。


このように思い浮かべた事は体に現れてくるそうです。思い浮かべた事が潜在意識の中に入り、思い込んでしまった場合、意思ではどうしてもそれを崩せなくなるのです。意識でどう言おうと、どう考えようと、実際に体に変化を与えるのは、意識しない心、潜在意識、こうだと思い込んでしまった固定観念なのだそうです。

人間は潜在意識のなかでやりたくなると力が湧いてくる。持たされた荷物は重くてしようがない。でも好きで山に登る時は重い荷物も気にならない。いやいや行くお使いの時に寒い風も、凧上げの時なら寒くない。

子供を育てる上で一番大切なことは自発的に行為させることであり、そうでなければ全力を発揮できない。

だから子供を自発的に行動させる為には潜在意識に働きかけます。その為には「できる」という楽しい空想をさせ、それがどんな風になるか、その先どんな結果になるかと連想させ、やりたいという意欲を育てることが大事なのです。

逆に大人が何気なくいう、本当にあなたって不器用ねとか、意気地がない、強情だ、等のネガティブな言葉。それらが同じように潜在意識に入り込んでしまうと子供は言葉の通りネガティブに変わっていってしまうそうです。 

大人でさえ自分が臆病だと思い込んでしまうと、怖くないと思っても、郵便ポストを幽霊に間違えるような事もある。子供の場合、大人よりもその考えに支配される割合が大きい。だから一番信頼している親から、そういうように観られるということは子供にとって否が応でも自分の事を劣等児だと思い込むより他はない。

だからよく劣等感や虚無感を持っているような子供がいるが、子供はそんなものを持って生まれてきたわけではない。そんなものを持たせたのは、親、あるいは周囲の大人である。


もっと気をつけなければいけないことは、父親が「お前は頭が悪いのだ、しっかりしろ」と言った時よりも、お母さんが何気なしに「頭が悪いね、お前は」と言った時の方が潜在意識にスッと深く入ってしまうそうです。それがひとり言のように言ったり、お客さんに話をしたりして、子供に話しているのではないようでいて子供に聞かせているというのが一番潜在意識に入りこんでしまうのだそうです。その点お母さんというのは、非常に巧妙な催眠術者としての資格を持っているということです。

この本を読んだ後は、Leeの耳に入らないように「Leeって本当に~で困っちゃう」と話すようにしていました。でもそういう目で子供を観ること事態、その気持ちが伝わってしまうそうです。だからその後に「でも~も生きてく上では必用な要素ね」という肯定的な気持ちも付け足さないといけないと今回本を読み直して思いました。

せっかく催眠術が使えるなら、いいほうに使わない手はないですよね。さりげなく誉めるようにしたいです。

子供のいたずら、盗み、うそ、これらの行為よりも、その裏にひそむ能力を観る。と野口氏は言います。

親がいたずらの行為だけを見ていてはいけない。その行為から悪い根性を認めると悪い根性、ずるい考えを認めるとずるい考えが育ってしまう。

親が嫌がる事をわざとやるいたずら、そうすれば親の感心が自分に集まるということを知っている智恵を認める。
いたずらの中にも機智を認める。
親の大事なものをわざと壊したならば、叱られる事を覚悟でやっている決断と行動力がある。
わがままをしたらならば、その中に自主独往という自分の考えを貫く力を認める。
親を甘いと、タカをくくっている洞察の明、先見の明がある。
言い訳をしたなら、そこに自己防衛の努力。スキのない防衛をしたらそれも能力である。

これらのことは子供に言わないでもいい。親がそう見るだけで、伝わるのである。

しかし子供のやったことは認めない。やろうとしている心も認めない。


子供の行為を注意して、その中にある能力をそっと認めた後、どうしてそういった行いをするか親が考える必用がありそうです。

それにしても「何でも肯定的に解釈する」という親の想像力を試されているようです。

盗癖があると言われた子供、3回盗んだと言う。よく事情を聞けば親が下の子供をかばう事に対する反抗心があった。それは親への愛情が偏っている事への批判、それを親が真っ向から盗み呼ばわりをしてどやしつけた。そこから更に反抗心を起こし次の盗みになった。親はさらにどやした。すると子供はエネルギーが凝固して自分を壊す方向に行く。そこで親への面当てに自分を盗む子供にしようとまた盗んだ。これは親が子供が自分を悪くする方向に行くまで思いつめさせたということである。

子供に嘘つきというレッテルを貼っている親がいた。嘘をつくのでも人間に必要な能力だ。この世界から嘘を全部なくしたらどうなるか。嘘をついているなかにもその空想性や智恵を認める。ただ悪用しないだけの智恵を授ければよい。一生嘘をつくことは大変なんだぞという事を教え、ついた嘘が三日でばれるのでは、濫用すると自分の言った事の為にくたびれてしまう。本当を言っている方が気楽に暮らせるということを教えるだけでいい。大人の智恵はそういうように使うもので、裁く為に使うのではないと思う。裁いたら、一生自分もその裁きを背負わされる。


この本を読んだ時、目から鱗が落ちました。

子供の意欲を育てるというところ、スズキメソッドとも似てるなぁなんて思っていたら、wikipediaにスズキメソッドの鈴木鎮一氏と親交があったとありました。なるほどです。「子は親の鏡」と野口氏も言っています。「子供が育つ魔法の言葉」のドロシーと同じですね。言葉の大切さ、心のもち方を説く理念にとても惹かれます。当たり前の事かもしれませんが、惹かれるものには共通した理念が流れているのだなぁと改めて実感しました。


次回はもう一つ目から鱗が落ちた野口晴哉氏の理論。
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by simplicity_circle | 2007-09-06 16:57 | 心の持ち方!
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